引っ越し祝いのマナーとタブー

引っ越し祝いのプレゼントを贈る際、気をつけるべきマナー＆タブーとは？
状況別にご紹介します。

【新築・新居祝い】

新築・新居祝いでは、引っ越し後に家のお披露目やパーティーなどがある場合に、プレゼントを持って行きます。また、当日はお花や食べ物などにしておき、引っ越し先の家を見た上で、ふさわしいプレゼントを贈るのも良いです。

後からプレゼントを渡す場合には、新築してから1ヵ月以内に贈るようにしましょう。

家を訪れる場合、相手の家の「良いところだけ」褒めるようにします。
方角や費用の話、家の品定めをするような態度は取らないようにしましょう。

引っ越し祝いのタブーアイテムは、「火を連想させるもの」は×。
たとえば、「赤」の「キャンドル」「ライター」「お香」「ストーブ」など、
火にまつわるプレゼントは避けます。
（相手の方からの希望がある場合は別です）

【開店・開業祝い】

開業、開店祝いの場合には、出費がかさむので現金が喜ばれます。
目上の人であっても、現金を包んでもかまいません。
相場は1万円くらいです。

気をつけるべきタブーは、「火」「傾く」「倒れる」などの贈り物、話題を避けます。

【結婚祝い】

結婚祝いは、結婚式の1週間前に贈ります。

贈るマナーとして、「切れる」「割れる」ものは、
縁が切れるなど縁起が悪いとして避けたほうがいいと
言われています。
刃物、手鏡、それから櫛（欠けるということで）。

ただし、最近では結婚式の引き出物にグラスが
出ることも多く、気にされていない方も多いもの。
結婚されるご本人が欲しいと言った場合は、
気にせずに贈ってもいいようです。

特に結婚式などをしない夫婦の場合は、結婚と引っ越しを兼ねて、
忙しい時期を避けてプレゼントすると良いでしょう。

また、個数にも気をつけます。一般的に縁起が悪いとされている数字、
「4」「9」は死・苦を連想させるので避けます。
相手がキリスト教の場合は、「13」も避けましょう。

【栄転祝い】

職場の同僚でせんべつを贈る場合、一人3千円～5千円くらいで
合計1～3万円くらいにまとめて贈ります。

個人的に何かプレゼントする場合は、日本酒などお酒を贈るのが
「祝い酒」として定番ですが、他にも仕事で役立ちそうな品物や、
本人の趣味などを考えて贈っても良いですね。

タブーとして、相手が目上の方であれば、靴下や靴、スリッパなど、
履き物は「踏みつける」という意味で贈ってはいけないと言われています。
引っ越し先で役立ちそうなアイテムですが、気をつけましょう。
また、上司に現金を包むのは失礼にあたります。

その方の移動が、「栄転」なのか「左遷」なのかも、
しっかり見極めましょう。

引っ越し祝いにはお堅いマナーはそれほどありませんが、
相手の状況や気持ちをよく考えた行動、お祝いをしたいものですね。

そして、一番大切なのは贈る方の「気持ち」です。
何を贈るかで迷いがちですが、相手の方を思い、心を込めたものなら、
きっと喜ばれるプレゼントになることでしょう。

関連記事：引っ越し祝いの定番って何？